この記事では、筆者が懲戒解雇されてから正社員として社会復帰するまでの体験談を語っています。
今まさに正社員への手がかりを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
初めまして、筆者のカイコと申します。
こいつ誰？って感じだと思うので、自己紹介します。
1分だけください。
私は現在34歳、Web系の事業を展開している会社に正社員として勤務し、平穏な日々を過ごしている人間です。
最初に白状します。
今こうして平和な日常を送っている私も、実は数年前に「横領」が原因で、一発アウトの懲戒解雇となった過去があります。
楽しかった仕事や日常。
同僚や仲間、すべて一瞬で失いました。
後悔ばかりが頭を支配して、いっそ死んでしまいたい。楽になりたい。
当時は本気でそう思いました。
でも、生きなきゃいけない理由がありました。
それは家族の存在です。
ありがたいことに、罪を犯して会社をクビになったことを伝えても、ずっと側で励まし続けてくれました。
「死んだらもっと悲しませてしまう」
それだけが原動力になって、決死の思いでハローワークに通いました。
職種、業界、やりたい仕事。
そんなもの選べるはずもなく必死でした。
給料なんて関係ない。とにかく働きたかった。こんなに働きたいって感情が湧いたのは、生まれて初めてでした。
でも、面接で正直に話すと不採用。
必死になるほど、社会との間に溝ができるようでした。あからさまに迷惑がられ、早々に面接を切り上げられたこともあります。
どうすればいいか分からない、焦り、不安、絶望。
もしかしたら、あなたも似たような悩みを抱えていませんか？
だとしたら、もう大丈夫。
なぜなら、この記事では懲戒解雇されてから正社員として社会復帰するまでの筆者の体験談を、すべて公開しているからです。
しかも、あなたを一番悩ませている「懲戒解雇」という事実を打ち明けたうえで、今の仕事先に就職できた方法を明かしています。
正直、私なんかの体験談を発信するのは、すごく悩みました。
当然、二度と思い出したくもない過去だし、被害者の方にとっては良い気持ちのするものではないからです。
しかし、私が考えたこと、体験したことは、同じような境遇にいる方の助けになるのではないか。そんな思いで公開を決めました。
- 私の体験で、誰かが同じ誤りをしなくなる
- 私の考えを参考にして、就職活動のヒントを見つけられる
- 本当に懲戒解雇＝人生終了なのか？疑問が解決する
これから紹介する内容は、本当に心から反省して、どうにか立ち直ろうと必死に行動しまくった筆者の就職活動のすべてです。
本気で人生をやり直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
懲戒解雇の体験談【内定のステップ】
これからお話しする体験談は、当時30代だった私が、懲戒解雇→正社員として就職できた方法です。
あなたの状況や環境は分かりませんが、1つの成功事例として、参考にしてみてください。
少なくとも、これからの行動指針として役立つはずです。
お先に、私の当時の状況を共有しておきますね。
懲戒解雇された当時の状況
- 当時は30代前半
- 高卒、偏差値は並
- 特別なスキルや資格なし
- 横領を犯して懲戒解雇の処分
- 一括返済で示談成立（逮捕なし）
こんな状況で約2ヶ月、本気で就活した結果、21社目の面接で内定をいただきました。
以下、具体的なステップです。
正社員就職までのステップ
- ハローワークで片っ端から応募
◆片っ端から応募するのはやめた方がいいです
◆職員さんに相談する分にはOK - 履歴書に懲戒解雇と書く
◆ほぼ不採用だったので、やめた方がいいです
◆③の懲戒解雇を書かないのが正解ルート - ①転職エージェントを駆使する
②やりたい仕事と強みを見つける
◆この2つは同時進行で問題なし - ③履歴書には懲戒解雇を書かない
◆株式会社○○ 懲戒解雇と書くとほぼ不採用
◆株式会社○○ 退職で書類選考を乗り切る - ④面接で懲戒解雇を打ち明ける
◆何回も受けまくって面接を改善していく
■補足
緑文字の通りに進めるのが、おそらく懲戒解雇→正社員の正解ルートかと思います。
↑は失敗事例も含めた、筆者の就職活動の時系列です。
このステップで、1社から内定をもらいました。
個人的にですが、懲戒解雇から内定までの「キツかった度」も触れておきます。
内定までのキツかった度合い
★★★★★ 懲戒解雇された直後
★★★★・ 面接
★★★・・ やりたい仕事と目標決め
★★・・・ 履歴書などの書類作り
★・・・・ 転職エージェント初回面談
思い返せば、懲戒解雇されてから目標なしで焦って行動しまくっていたときが、一番キツかったです。
逆に、転職エージェントで人に頼ることを覚えたあとは、精神的に楽でした。
面接は、おそらく人生で一番の踏ん張りどころになると思います。けど、正直慣れますし、乗り越えたら天国（いつもの日常）が待っていると想像すれば頑張れました。
もしあなたが懲戒解雇された直後で、憔悴しきってる状況だったら、お伝えしたい。
今が人生のどん底だから、安心してくれと。
あとはもう、這い上がるだけであると。
■補足
なお、いつ貯金が底を尽きるか分からない身。交通費以外のお金は使ってません。
無料の就職支援サービスだけ駆使しているので、その辺は安心して読み進めていただければ幸いです。
懲戒解雇の体験談【求人に応募】
それでは、ここから具体的な行動の話です。
就職活動をすると決めた当日は、さっそくハローワークに相談しに行きました。
私のようなワケアリ人材でも、職員さんは快く話を聞いてくれて、少し気持ちが和らいだのを覚えています。
そこで教えてもらったのは、求人の探し方。
ざっくりですが、以下の方法があります。
- ハローワークから応募
- 転職サイトから応募/スカウト
- 転職エージェントの求人紹介
- 企業の公式HPから直接応募
- タウンワークやチラシなどの求人
すべて試したんですが、個人的には2・3・4（転職サイト、転職エージェント、企業の公式HP）から探すのが良いかなと思います。
転職サイトは、本当になんでも大丈夫。
ただし、転職エージェントは吟味した方が良い結果になると感じました。ぶっちゃけ、塩対応されることも珍しくないです。
話を戻して、私の使い方としては、
- 転職エージェント：応募→面接の練習
- 転職サイト：応募→面接の練習
- 企業の公式HP：本命として臨む
このように使わせていただきました。
ハローワークも相談するぶんには良いですが、ブルーカラーな仕事の求人が私には合わず、就活後半はほぼ使っていません。
最初にやる作業は、↑の方法で求人を探しながら、やりたい仕事を見つけることです。
それでは、説明していきますね。
転職エージェントを使い倒す
就職活動を開始して約1ヶ月は、ハローワークで片っ端から求人に応募しました。
…が。8社面接して、すべて不採用でした。
この状況はさすがにマズイと思い、なにか方法はないかと探して、試しに相談してみたのが転職エージェントです。
正直、もっと早く使っておけば良かったと今でも後悔しています。
多分ですが、懲戒解雇から正社員就職をするなら必須級ではないでしょうか。
簡単にちょっとだけ説明しますね。
転職エージェントに登録すると担当者がついて、二人三脚で就活を進めていけます。また、面接でどうやって懲戒解雇を伝えるか？などのアドバイスももらえます。
正直、一人で就活するのは精神的にシンドイので、めちゃくちゃ助かりました。
◆転職エージェントのサポート内容
- 求人紹介
- 履歴書、職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接スケジュールの調整など
きっと、あなたの手助けもしてくれると思うので、相談してみてください。
懲戒解雇で利用すべき転職エージェントについては、別で解説しています。
■補足
転職エージェントに懲戒解雇を打ち明けるのは、初回面談のときがベストかなと。
登録するときに書くと、そもそも利用を断られる可能性があります。
1社だけ試すならどこが良い？
もし1社だけ転職エージェントを試したい、ということでしたら、ワケアリ人材に強いキャリアスタートがおすすめです。
ここはダントツで対応が良かったです。
決して美談ではなく、本気でぶつかってくれたと感じたのが、ここの担当者さんでした。
冒頭の通り、私は懲戒解雇によるクビです。
担当者さん側から見たら、商品価値０の人間。まともに求人紹介しても、まず採用される可能性なんてありません。
普通はこんな奴、担当したくないはずです。
でも、キャリアスタートの担当者さんは、面談の予定時刻が過ぎてもなお、とても親身になって話を聞いてくださいました。
むしろ、真剣に怒ってくれました。
あなた、過去の失敗をどうやって綺麗に見せるかばかり考えてませんか？
それじゃ就職できませんよ。失敗ばかりに目を向けないで、あなた本来の強みを思い出していかないと。
どの担当者も面接のコツみたいなものは教えてくれるんですが、「今のままじゃダメ」と本音を伝えてくれたのは、後にも先にもキャリアスタートだけでした。
過去の失敗をどう取り繕うか、ではなく、自分の強みをアピールすること。
このとき就職活動における大切なことを思い出せたことが、社会復帰への大きな一歩に繋がったと思います。
＼【無料】2ヶ月で正社員になりたい人へ／
≫ キャリアスタートに悩みを相談する
■補足
30代後半〜40代の方は、ヒューレックスを活用してください。
初回面談1〜1.5時間かけてくれるので、かなり丁寧に悩みを聞いてくれます。
やりたい仕事や強みを見つける
転職エージェントに相談するのと同時にやったのが、「やりたい仕事と自分の強み」を見つけるという作業です。
ハローワークで片っ端から応募していたときは、↑の負のループに陥っていました。
この時に姉からアドバイスをもらいまして、
- やりたい仕事・目標を見つける
- 企業に売り込むポイント（強み）を見つける
この2つを探すべきだと言われました。
つまり、本来の自分を見つめ直して、「自分という商品を企業に売り込む」気持ちを思い出すのが大切であると。
言われてみれば、確かにその通りだったと思います。
徹底的に自己分析した
やりたい仕事や強みを見つける目的は、①説得力のある志望動機と、②自己PRを話せるようになることの2つ。
それぞれ分解した式がこちら（↓）です。
志望動機 ＝
やりたい仕事・目標 ＋ 企業の魅力
自己PR ＝
自分の強み ＋ 企業の求める人材
この組み合わせを作れるように、赤い部分（やりたい仕事と目標、自分の強み）をたっぷり時間をかけて探していきます。
おそらく、今のあなたは目標もなく、辛い状況かと思います。
突然仕事を失ったわけですから、当然です。
しかし、上辺だけの…例えば「御社の企業理念に共感して」などの志望動機は、理由が薄すぎて採用に繋がりません。
そのため、本当にあなたが望むもの。仕事への熱意。それらを見つける必要があります。
…と、いきなり「目標とやりたい仕事を探せ」なんて言われても難しいですよね。
私も姉から突然言われて、同じ気持ちになりました。
なので、私が教わった方法を一つ、あなたにも伝授します。「キャリア相談サービス」を使って目標と自分の強みを見つける方法です。
転職のプロから助言がもらえる
突然ですが、一つ質問です。
「あなたの強みはなんですか？」
この問いは、面接の定番ともいえる質問です。パッと答えられるでしょうか？
もし答えられないなら、キャリア相談を利用する価値がめちゃくちゃあります。これは自分の本当の強みに気づいて、言語化できるようになるサービスだからです。
私は姉からキャリア相談を教えてもらったあと、試しにポジウィルキャリアの無料カウンセリングを受けてみました。
結論をいうと、この相談で見つけた「やりたい仕事」に志望し、指摘された強みを活用したら、企業から内定をもらえました。
たぶん、この先ずっと使える「強み、目標」が見つかるはずです。
もちろん、この目標と強みを見つける作業、自分一人でも時間をかければできます。
…が、ただ「過去を振り返るだけ」になる可能性もあるので、あんまりおすすめしません。最初、私がその失敗をして時間をムダにしました。
キャリア相談の方々には悪いですが、無料相談（45分間）をうまく活用して、自己分析に役立ててみてください。
相談当日はカウンセラーさんの質問に答えていくだけで、やりたい仕事や自分の強みが分かってくるはずです。
＼【無料あり】2ヶ月で正社員になりたい人へ／
≫ ポジウィルキャリアの無料相談はこちら
■補足
40代の方は、きづく。転職相談の無料カウンセリングを活用するのが良いかと。こっちは年齢制限なしで60分間、無料相談できます。
懲戒解雇の体験談【履歴書と面接】
ここまできたら、あとは履歴書の書き方と面接のコツを覚えれば大丈夫です。
結論を先に話すと、↓が正解でした。
◆履歴書の書き方
- 株式会社○○ 退職 が正解
- 履歴書には懲戒解雇を書かない
（書くとほぼ不採用です）
◆面接で懲戒解雇を伝えるコツ
- 面接の冒頭で伝えるのが正解
- 面接後半で話すとほぼ挽回できない
- 2,3分で簡潔に話して相手と会話する
それでは、順番に説明していきますね。
履歴書には懲戒解雇を書かない
履歴書には懲戒解雇を書かず、「退職」の2文字だけでOKです。
これなら経歴詐称にもなりません。
え？なんで？と思う方に向けて補足すると、嘘をつく（これは経歴詐称）のと余計なことを書かないのは違うんだそう。
- 嘘をつく＝経歴詐称
- 余計なことを書かない＝問題なし
「退職」の2文字は、退職理由を省略した扱いになるので問題なしです。
懲戒解雇を書くとほぼ不採用だった
失敗ルートとして覚えておいてほしいのが、履歴書に懲戒解雇と書いたパターン。
ハローワークで片っ端に応募したとき、本当に手探り状態だったので、もちろん履歴書に「懲戒解雇」と書いて送ったりしました。
結果、すべて落ちました。
もちろん輝かしい経歴やスキルがあれば通るかもしれませんが、あえて書く必要はないかと思います。
退職の2文字で乗り切るのがベストかなと。
詳しくは懲戒解雇の履歴書の書き方で解説しているので、参考にしてみてください。
面接の序盤で懲戒解雇を伝える
面接で懲戒解雇を伝えるタイミングは、序盤で言うのが良かったです。
話すのが遅いほど挽回がきかなくなるので、
- 自己紹介をお願いします
- なぜ前職を辞めたのですか？
こうした面接序盤の質問で打ち明けるのがいいです。一気に話すのではなく、簡潔に伝えて、面接官の質問に答える流れが◎。
ちょっとでも面接のイメージができるように、懲戒解雇を伝える流れを説明しますね。
面接で懲戒解雇を話すイメージ
入室するところからスタートです。
扉を軽く3回ノックして、面接官から
どうぞ。
と言われたら、部屋に入ります。その後、面接官の目を見てしっかりと
本日はよろしくお願いします！
と明るい雰囲気で伝えます。
これも基本マナーですが、イスは面接官に促されてから着席します。
最初に雑談する面接官もいますが、大抵は
では、自己紹介をお願いします。
こうした指示がでます。
自己紹介で大切なのは、だらだらと喋りすぎず、目安1分で簡潔に答えることです。
（名前）と申します。
本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
前職は○○という会社の○○部に所属していました。
そこで○○という業務を経験しました。
次に、空気を読んで問題なさそうなら、懲戒解雇のことを2,3分で伝えます。
また、大変恥ずかしながら、前職は××をキッカケに懲戒解雇となり、就活をしております。
（解雇の原因と反省を2,3分でまとめる）
突然このようなことを伝え、申し訳ございません。
今後は心を入れ替えて、会社に従事していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
このくらいサッパリでOKです。
何度も言いますが、だらだら話しすぎるのは絶対ダメです。情報を詰め込むよりも、簡潔に話して、面接官と会話しましょう。
面接官も気になるポイントがあれば質問してくるので、そこで答えを返していきます。
■補足
退職理由（懲戒解雇）の内容はそれぞれ事情が違うので、転職エージェントと相談して調整してみてください。
キャリア相談を活用してもOKです。
≫ 懲戒解雇でも利用できる転職エージェントはこちら
懲戒解雇の体験談【その後の人生】
ハローワークで片っ端から応募していたのは、8社目の面接まで。
その後は転職エージェントが紹介してくれた求人に応募しながら、自分でも本命の企業を探しつつ、面接を受けまくりました。
面接の練習、履歴書の添削。
今の状況を転職エージェントにヒアリングしてもらい、なぜ採用されないのか、どんな対策が必要なのか、一つひとつ深掘りしていきました。
原因はあれじゃないか、次はこうしよう。
ひたすら面接と応募、改善の繰り返し。
そして21社目。
ついにその時がやってきました。
21社目の面接で初めて聞かれた質問
面接したのは、前職と同じで文を書く仕事。
幼い頃に憧れた、やりたかった仕事。
面接官の方はしっかり話を聞いてくれました。どんな経緯があって罪を犯したのか。そして今、どんな思いで就活しているのか。
最後まで「私」を見て、話を聞いてくれました。
こんなに手応えがあった面接は初めてでした。純粋に「私」という「人間」を見てくれた気がして、それだけで嬉しかったです。
予定では1週間後に連絡がくる予定でしたが、3日後に電話がきました。もう一度面接をしたいと。ぜひ会って、話を聞きたいと。
二次面接でも、すべて話しました。
このとき、初めて聞かれた質問があります。
なぜ懲戒解雇のことを自分から話すのですか？
びっくりして一瞬息を呑みましたが、正直に伝えました。隠して入社するのは簡単かもしれない。けれど、もう二度と、不誠実な自分ではありたくないと。
私の想いをすべて伝えました。
そして4日後に、採用の連絡をいただきました。
新しい人生をスタートさせる
現在も、その会社で働いています。
後日、なぜ懲戒解雇された人間を採用してくれたのか？と聞いたことがあります。
いわく、「正直に話した人間性が好印象だった。」と。ただ社内でも採用するか賛否があったようで、最後は賭けにでた、と仰っていました。
多分、一人だったら諦めていたと思います。
ハローワークの職員さん、キャリア相談のカウンセラーさん、転職エージェントの担当者さん、こんな私を拾ってくれた会社。
そして家族。
どれか一つでも欠けていたら、今の私はいないと断言できます。
支えてくれる人に出会えた。それだけでたくさんの勇気をもらえました。
当たり前の日常を噛みしめて、今も私は、この世界を生きています。
懲戒解雇は人生終了ではない
一つ質問させてください。
あなたは「懲戒解雇＝人生終了」といわれる理由はなんだと思いますか？
- 再就職が無理だから？
- 社会的に抹殺されてしまうから？
私は、違うと思います。
懲戒解雇からの就職って、大変なのは当たり前です。ぜんぶ、自分の罪の表れなんです。
当たり前の日常を取り戻せる人。
絶望して逃げだす人。
この違いは、「諦めずに行動できる人」であったかが大きな差だと、私は考えています。
人生終了＝何も行動しないこと
参考：「行動する人25％、継続する人5％、何もしない人70％」
人は、未来の不安や絶望から、一歩も動けずに行動を止めてしまう者が大多数です。
懲戒解雇から人生をやり直すなら、もちろん並外れた努力が必要になります。行動を継続する「5%」に入ることは不可欠でしょう。
- 行動を継続する人：5%
- 行動する人：25%
- 行動しない人：70%
恐らく私は、失敗を怖がって行動をやめていたら「死」に向かっていたと思います。
でも当時、本当に思い悩んでいたときに、とあるブログに出会って「死にたい」は「死にたいくらい辛い」というSOSのメッセージだと知りました。
そこには、こう綴られていたんです。
「死にたい」ということは「死ぬ」ことではなく「死にたいくらいに辛い」というSOSのメッセージなのではと思います。
辛いことを終わらせることは、あなたの意志と行動でできるでしょう。
死ぬことにも勇気が必要ですが、そんな勇気など決して褒め称えられるようなことではない。
あなた自身は自殺して終わりなのかもしれませんが、残された人はどうなるのでしょうか？親御さんが居るなら、親より先に逝かれた親御さんの気持ちを考えてみてください。
長い月日をかけあなたをお腹に宿し、どういう想いで命がけの出産に臨んだのか？子を持つ親ともなれば解るはず。（中略）
「死にたい」なんて言ってる時間も暇もない。今、この瞬間にも強く生き前に進まなければいけないのです。自殺なんて考えるくらいなら、現状を打破する解決策を思案し講じるべきだと私は思います。
あなたの人生であり、あなたの生きてきた軌跡、これから歩む道。
どれほどの困難なのか、心情は計り知ることができないので「死んではダメ」なんて軽い言葉では言えませんが、確かなことが一つだけあります。「あなたは一人ではない」ということ。
引用：【死にたい疲れたもういいや】と思ったときに読んでもらいたいブログ
読んだときは衝撃でした。
自分はなにをしているんだろう、と。この時に生まれて初めて、本気で「人生をやり直したい」と思いました。
あなたも今、苦しい、助けてほしいと願うなら、声をあげてみてください。
必ず、助けてくれる人がいます。
70%の「行動しない」ではなく、5%の「行動を継続する」を選択すれば、きっと大丈夫。
心の底から応援しております。
【まとめ】懲戒解雇を体験して学んだこと
こんな長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。
少しまとめますね。
懲戒解雇からの社会復帰については、第三者に相談しながら進めるのが大切だと感じました。
あとはお好みで、空いている時間にクビの経緯をまとめてみたり、企業研究にあてると、良い結果が出るはずです。
あわせて、懲戒解雇で利用できる転職エージェントを読めば、あなたが使うべき就職支援サービスが分かると思います。
それでもやっぱり怖い…と思う方へ
もし、行動はやっぱり怖い、でも誰かに相談したい…という状況なら、キリオさん（@kirio_desu）を頼ってみてください。
ワケアリ専門のキャリア支援をやってます。
私やあなたと同じような境遇（しかも前科、実名報道あり）でありながら、人生のどん底から社会復帰なさった方です。
本格的なサービスを受けるなら有料ですが、相談だけなら無料です。うまく活用して、今の不安や悩みを吐き出してみてください。
きっと、心が軽くなると思います。
紹介コード：KA1227
入会金無料の特典がつきます
≫ YOTSUBAで悩みを相談してみる
※無料相談（60分）できます
懲戒解雇が人生に及ぼす影響
ここからは、「そもそも懲戒解雇が及ぼす悪影響ってなに？」と疑問に思う人のみ、お読みください。
難しい言葉はなるべく使わず説明します。
さっそく正社員就職に向けて行動するという方は、ここをタップすると（↑）に戻れます。
では、よろしいでしょうか。
懲戒解雇が人生終了なんて一般的に言われる理由を、いろいろ補足していきます。
タップすると該当箇所に飛びます
懲戒解雇からの再就職が難しい
1つ目の理由は、懲戒解雇から正社員就職するハードルがとても高い、ということ。
もちろんキャリアに傷がつくのもそうなんですが、私の体験したことを踏まえると、
- 懲戒解雇されて自己肯定感が低い
（自己PRが薄い） - 働ければどこでもいい、という気持ちを面接官に見抜かれる
（志望動機が薄い） - お祈りメールの連続で心が折れる
この負のループが厄介です。
私も最初はこの状態でしたが、家族（姉）の相談をきっかけに脱出しました。もし↑のループに心当たりがあれば、家族や友人、誰でもいいので相談してみてください。
何かしらのアドバイスがもらえるはずです。
■補足
もし親しい人に相談しづらい内容だったら、ハローワークや転職エージェントの担当者さんを頼ってみてください。
きっと、助けてくれると思います。
突然の懲戒解雇で収入がなくなる
2つ目の理由は、懲戒解雇によって収入が突然なくなること。
なんの準備もなしに会社をクビになる人がほとんどなので、貯金がないと衣食住に大きな影響が出てしまいます。
経済的に生活できないとなると、実家や友人に頼る必要があります。
退職金はもらえない可能性が高い
懲戒解雇だと、退職金はほとんど出ません。
「一般財団法人（外部リンク）」の調査によると、懲戒解雇で退職金を支給しないと回答した企業は63.2%と、非常に多い結果に。
退職金を全額もらえる割合は、0.4%です。
| 退職金 | 懲戒解雇 | 諭旨解雇 |
| なし | 63.2% | 7.9% |
| 全額または一部なし | 4.9% | 4.7% |
| 一部あり | 1.8% | 20.0% |
| 全額あり | 0.4% | 30.5% |
| 退職金制度なし | 26.5% | 27.9% |
| その他 | 3.1% | 4.2% |
もし納得いかなければ、諭旨解雇にしてもらえないか交渉してみてください。諭旨解雇なら、退職金が支給されるケースが多いです。
■諭旨解雇とは？
懲戒解雇より1つ軽い懲戒処分で、「退職届を提出して、会社を辞めてください」と会社側から言われるもの。
失業保険で給付制限を受ける
次に、失業保険の給付制限についてです。
先に言っておくと、失業保険はもらえるので安心してください。問題は給付制限を受ける可能性がある、ということ。
順番に説明していきますね。
失業保険をもらえる期間が短くなる
失業保険をもらえる期間は、会社都合と自己都合のどちらかによって違います。
懲戒解雇はほとんどの場合、自己都合です。
自己都合だと90日〜150日の間しか失業保険をもらえず、会社都合よりもトータルの金額は少なくなります。
| 雇用保険の加入 | 受給期間 |
| 1年未満 | 条件による |
| 1年〜5年未満 | 90日（3ヶ月） |
| 5年〜10年未満 | |
| 10年〜20年未満 | 120日（4ヶ月） |
| 20年以上 | 150日（5ヶ月） |
例えば6年勤めた会社（6年間、雇用保険に加入した）を懲戒解雇された場合は、
6年勤めた会社を懲戒解雇された…
- 受給期間は90日（3ヶ月）
- 1日あたり7,000円の支給額と仮定
- 7,000円×90日＝630,000円が支給
めちゃくちゃ大雑把ですが、これだけもらえる計算です。1日あたりの支給額は直近6ヶ月の給料によって異なるので、気になる人はハローワークに問い合わせてみてください。
7日＋3ヶ月の給付制限がある
先ほども言ったことですが、懲戒解雇は自己都合による退職がほとんどです。
しかも重積解雇の扱いになるため、
自己都合（重積解雇）による退職…
- 7日間の待機期間
- 3ヶ月の給付制限
- 失業保険は7日+3ヶ月後にもらえる
初めて失業保険をもらえるまでの期間は、会社都合よりも遅くなってしまいます。
家族や友達などの人間関係に影響
極端な話ですが、懲戒解雇された人は「やばい奴」と思われてもおかしくありません。
これまで信頼関係を築けなかった場合、家族や友人に懲戒解雇がバレたときに何かしらの亀裂が入ることは間違いないです。
この亀裂を修復できるのは、あなたのこれまでの「おこない」次第かと思います。
懲戒解雇は転職でバレる？
こんなこと言ったら誰かに怒られるかもしれませんが、事実としてお伝えします。
正直にいって、バレる可能性は低いです。
ハローワークや内定をいただいた会社には、「言わなければ分からないと思うよ」と言われました。仮に懲戒解雇がバレる可能性が10%として、高いと見るか、低いと見るか。
そういう話です。
一般的にバレる理由としては↓の通りです。
| 1.履歴書 | 企業の応募に使用 |
| 2.面接 | 企業の面接で言う |
| 3.離職票 | ハローワークで使用 |
| 4.雇用保険受給資格者証 | ハローワークで使用 |
| 5.退職証明書 | 転職先が稀に求める |
| 6.前職調査 | 転職先が稀に実施 |
| 7.SNSなどの噂話 | 人の噂は止められない ※これが一番厄介 |
よほどの大企業とか、実名報道されてしまったなら調査が入ってバレるかもしれません。
ただ、中小企業などの会社なら、いちいち前職調査する可能性は低いです。バレる経緯としては、噂話で耳に入るパターンが多いとのこと（ハローワーク職員さん談）。
決して隠すことを推奨しているわけではありません。
また、面接で退職理由を聞かれたときに懲戒解雇を隠すと、経歴詐称として問題になります。
あくまで、退職理由を聞かれなかった場合に限ります。
参考：懲戒解雇がバレる理由
本当に懲戒解雇を隠す選択をするのか？
その上でお伝えしたいこと。
結局は、あなたがセカンドキャリアをどこまで重視するかではないでしょうか。
就職する目的は？お金さえ稼げればそれでいいのか？いつバレるか怯える生活でいいか？
私は前職で罪を犯したとき、いつバレるか分からない不安を、約1年ほど抱えていました。当然、生きた心地はしなかったです。だから、正直に懲戒解雇を話す道を選びました。
| 懲戒解雇を… | メリット | デメリット |
| 話す | 安心して働けて、社内に理解者がいる | 再就職まで時間がかかる |
| 話さない（※） | 再就職の難易度が下がる | 入社後にバレると信頼を失う |
※話さないとは、面接で退職理由を聞かれない限り「余計なことを言わない」を指します
こんな私からのアドバイスですが、悪い秘密なんて抱えるもんじゃないです。
隠して入社したら、それこそ一生、気が休まる日なんてないと思いますよ。
懲戒解雇でも人生はやり直せる
今度こそ本当に終わりです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
懲戒解雇から身をもって感じたのは、人生終わったと簡単に諦めないでほしい、ということ。
絶対に大丈夫です。
それは取り返しのつかないことに思うかもしれない。でも諦めなければ、行動すれば、何回でもやり直せます。
今は絶望的な状況かもしれませんが、最後は絶対にうまくいく。
当たり前の日常を取り戻すために、今を精一杯、行動してみてください。
私が体験したこと、感じたことが、あなたの就職活動のヒントになれば幸いです。
心の底から応援しています。
私の人生を救ってくれたサービス
キャリアスタート
| サービス名 | キャリアスタート |
| サポート対象 | 20代〜30代前半 |
| Google口コミ評価 |  （4.3） |
| 公開求人数 | 非公開 |
| 料金 | すべて無料 |
筆者が使った中で、ダントツで対応が良かった転職エージェントです。
懲戒解雇を伝えても「最後までサポートするので安心してください」と言っていただけて、求人の紹介や面接対策といった基本サポートも充実していました。
もし試しに1社だけ相談してみたい、ということでしたら、自信をもっておすすめします。
Bさんの口コミ
初めてエージェントを利用しました。 既卒として他社含めて3社ほど並行して利用し就職活動をしていました。
ここが1番人に合わせて転職市場の現状や業界ごとの将来性を教えてくれたり、各会社ごとの面接対策などを手厚くやっていただけたと感じてます。
こまめに連絡をしてくれるので、他社と比べても1番親身になって協力してくれるエージェントの方だったなという印象です。
引用：Google口コミより抜粋
Yさんの口コミ
初回の面談から親身に話しを聞いてくださり安心しました。
面接の際は事前に必ず練習を行ってくれたり、履歴書も細かく添削してくれたり、こちらの要望や意向にもしっかり対応してくださっていたので常に心強かったです。
他社も利用したことがありましたが、今までで1番手厚くサポートしていただきました。
引用：Google口コミより抜粋
＼【無料】3分で登録完了／
■補足
30代後半〜40代の方は、ヒューレックスを活用してください。
初回面談1〜1.5時間かけてくれるので、かなり丁寧に悩みを聞いてくれます。
ポジウィルキャリア
| サービス名 | ポジウィルキャリア |
| サポート対象 | 39歳まで |
| Google口コミ評価 | （4.5） |
| 料金 | 初回相談無料（45分） ※2回目から有料 |
やりたい仕事や目標、自分の強みを見つけるなら、間違いなくおすすめです。
筆者は、この相談で見つけた「やりたい仕事」に志望し、指摘された強みを活用したら、企業から内定をもらえました。
キャリア相談の方々には悪いですが、無料相談（45分間）をうまく活用して、自己分析に役立ててみてください。
ポジウィル初回面談終了。改めて申し込んで良かったなって思う。
駄目だから改善しないと！って思ってた部分も、逆に強みとして生かすっていう考え方があると知れた。
自分のことを、自分とは違う観点から意見を言ってもらえることって、本当に貴重なことだと思う。
引用：X（旧Twitter）
＼【無料あり】3分で登録完了／
※有料プランの強引な勧誘はないので、安心してご利用下さい
■補足
40代の方は、きづく。転職相談の無料カウンセリングを活用するのが良いかと。こっちは年齢制限なしで60分間、無料相談できます。
47都道府県の就職支援サービス
