懲戒解雇された人が面接するときのイメージが湧かない…。
どのタイミングで話せばいいの?
こんな疑問を解決します。
私も過去に懲戒解雇されて、20以上の面接を受けました。
その中で得た経験をもとに、隅々まで解説します。
まず始めに、
- 懲戒解雇は明かして就活
⇒懲戒解雇がバレる理由 - 履歴書には懲戒解雇を書かない
⇒履歴書の書き方
志望企業には、面接で懲戒解雇を話すことを前提にして話を進めます。
そのうえで、面接でほぼ確実に聞かれる質問と、懲戒解雇を明かすタイミング。
結論がこちらです。
これを知ってるか、知らないかで、安心感はまったく違いますよね。
面接で失敗しないように、この記事でしっかり予習しておきましょう。
懲戒解雇や逮捕・実名報道から理想の再就職をサポートする「YOTSUBA」が2023年11月にリリースされました。
文字通り「0円」の無料カウンセリングを受けて、実際に内定をもらった人も出ています。
冒頭は15秒で読めるので、よければご覧ください。
懲戒解雇は面接の冒頭で話す
結論から言うと、懲戒解雇の話は面接の冒頭で話すのがいいです。
なぜなら、言うのが遅くなるほど内定を勝ち取るのが難しくなるから。
面接の終盤で、
実は前職を懲戒解雇されまして…。
(そんな大事なこと、なんで黙ってたんだ?)
不誠実だと思われて仕方ないですよね。
地に落ちた信用を、面接の終盤で回復するのは難しい。だから、デメリットを先に話してメリットで締めるのが適しています。
懲戒解雇を伝えるタイミングは、
- 自己紹介をするとき
- 前職の退職理由を聞かれたとき
この質問をされたときに言いましょう。
面接官の好反応なパターンを覚える
懲戒解雇を伝え方は、面接官の好反応なパターンを研究するのが手っ取り早いです。
つまり、何回も面接を受けて練習すること。
伝える内容は人それぞれなので一概には言えませんが、伝え方は、解雇された人ほぼすべてに共通です。
解雇の原因と反省は2,3分でまとめる
懲戒解雇された事実は、2,3分で話せる内容にまとめておきます。
だらだら5分、10分と話し続けても、貴重な面接の時間を奪うだけなので、簡潔に。
- なぜ過ちを犯してしまったか
- その原因をどう思うか
- どのように反省して、失敗を次に活かそうとしているのか
自分の気持ちと正面から向き合って、誠心誠意、相手に伝えてください。
今後は心を入れ替えて、会社に従事していきたい。
こんなふうに、頑張りたいと思っていることも伝えるといいです。
こちらの気持ちが伝われば、面接官もほとんど真摯に対応してくれます。
自己肯定感を取り戻す
とにかく辛気臭い、反省、反省、反省…こうした態度はNGです。
会社は「懲戒解雇された可哀想な人」を雇いたいと思いません。あなたが会社側の立場だったとして、どんな人を雇いたいですか?
面接官が人を見るポイントは、
- 会社でどんな活躍ができるか?
- 長く働いてくれそうか?
大きくまとめて、この2つです。
反対に、こんな人は雇いたいと思うでしょうか。
- 負のオーラ出しまくり
- 自業自得なのに、被害者ぶった演出をする人
本当にあるあるなんですが、会社をクビになると自己肯定感がすっごい低くなります。
気持ちは分かります。私も最初はそうでした。
でも、あなた自身が自分を認めて、尊重できないのに、会社には認めてもらって採用されたい。
それは都合がよすぎるとは思いませんか?
あなたの価値は、会社をクビになっただけでゼロにはなりません。これまでの人生で、確かな強みがあるはずです。
その強みをアピールすることを、忘れないようにしましょうね。
正直に話して誠実さをアピール
懲戒解雇を正直に話すと、誠実さのアピールになることがあります。
この人は一所懸命に働いてくれるだろうなぁ。
というのが伝わり、誠実さ、長く働き続けてくれることの期待感を高められます。
私が懲戒解雇のときに内定をくれた会社にも、
正直に話す度胸が好印象だった。一緒に仕事しても、この人なら問題ないだろう。
って話になって、採用したんだよ。
こんなお話をされました。
正直に話せばプラスに持っていけるチャンスなので、誠実な対応を心がけましょう。
面接の流れは4ステップ
面接の流れは、ほとんど共通しています。
そんな大げさな、と思うかもしれませんが、本当です。過去に20以上の面接を経験しましたが、ほぼ同じ流れです。
- 入室&自己紹介
- 職歴の確認(自己PR)
- 志望動機
- 逆質問
この流れを知らずに面接に臨んだら、わざわざ失敗しに行くようなもの。
面接のテッパンとも言える流れを覚えて、最短ルートで内定を勝ち取りましょう。
入室&自己紹介(懲戒解雇の伝え方の例文)
さすがに基本マナーすぎて、あえて言う必要もないかもしれませんが、念のため。
扉を軽く3回ノックして、面接官から
どうぞ。
と言われたら、部屋に入ります。
その後、面接官の目を見てしっかりと
本日はよろしくお願いします!
と伝えます。
これも基本マナーですが、イスは面接官に促されてから着席します。
最初に雑談を挟む面接官もいますが、大抵は
では、自己紹介をお願いします。
こうした指示がでます。
自己紹介で大切なのは、だらだらと喋りすぎず、目安1分で簡潔に答えることです。
イメージとしては、こんな感じ。
カイコと申します。
本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
前職は○○という会社の○○部に所属していました。
そこで○○という業務を経験しました。
次に、空気を読んで問題なさそうなら、懲戒解雇のことを2,3分で伝えます。
また、大変恥ずかしながら、前職は××をキッカケに懲戒解雇となり、就活をしております。
(解雇の原因と反省を2,3分でまとめる)
突然このようなことを伝え、申し訳ございません。
今後は心を入れ替えて、会社に従事していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
このくらいサッパリでOKです。
何度も言いますが、だらだら話しすぎるのは絶対ダメです。情報を詰め込むよりも、簡潔に話して、面接官と会話してください。
面接官も気になるポイントがあれば質問してくるので、そこで答えを返しましょう。
職歴の確認(自己PR)
懲戒解雇に対する質問が一通り終わると、職歴の確認に移ります。
つまり、自己PRです。
面接官は「あなたがウチの会社で活躍できそうか?」というポイントを見ます。
懲戒解雇のことを話し終わっても、面接は続きます。
というか、ここからが本番です。懲戒解雇のマイナスをプラスの印象にするように、猛アタックします。
志望企業の”求める人材”であると強調
これまでの仕事内容を、面接官にすべて話す必要はありません。
重要なのは、
- 志望企業の
- 「求める人材」に合わせて
- 自分の職歴を
- 強調して伝える
ようは重要な部分と、そうでない部分。2つのメリハリをつける、ということ。
だいたいの企業の求人には、「こんな人材がほしいです」という募集要項が公開されています。
これを的確に狙うんです。
私は○○というプロジェクトに参加し、こんな行動を起こしました。
結果的に、会社の売上は前年と比べて5%増加させることができました。
面接官が重要と思う部分は、「具体的な行動」と「どんな実績を上げたか」。細かいところまで詳しく伝えます。
逆に、そうでない部分は省略していいです。
この人、即戦力としてウチの会社で活躍してくれそうだな。
この状態に持っていくのが、自己PRのゴールです。
志望動機
志望動機は、「あなたは会社で働き続けてくれるか?」というポイントが見られます。
つまり、あなたが伝えるべきは
わたしは御社でずっと働き続けます!
という意思表示です。
具体的には、
- 自分の就活の軸
- 志望企業の魅力、強み
- 就活の軸と企業の魅力の合致点
⇒目標を叶えるために、御社で働き続けます!の意思表示
こうした三段構成で話します。
自分のエピソードを加えれば、かなり強い志望動機を作れます。
例文や詳しい志望動機の作り方は、以下の記事でまとめています。ぜひ参考にして作ってくださいね。
逆質問
逆質問は、面接の最後に聞かれるアレです。
面接は以上になります。
最後に何か質問はありますか?
この質問に対して
いえ、特にありません。
なんて返したら、非常にもったいないです。
志望企業に対する最後のアプローチになるので、気合をいれて準備しましょう。
- 入社までに○○を勉強しようと思っています。他に勉強しておくべきことはありますか?
- 御社の○○という商品は、こんな点が競合と差別化されている。(〜自分が気になることを質問)
私がよく使った逆質問です。
入社までにやるべきこと、あとは志望企業と競合の商品について聞いていました。
御社の○○という商品は、こういう点が競合と差別化されていて、素晴らしいと思います。
どのような経緯で開発されたのか、ぜひ教えていただけないでしょうか。
2つ目の逆質問は、志望企業だけでなく、競合他社も含めて研究してきたというアピールにもなります。
競合他社との優位性(比較)は公式サイトには載っていない情報なので、
ウチの企業研究、全然やってないな。
こうしたマイナスな印象も防げます。
逆質問は、
- 入社までにやるべきことを聞く
- 競合他社と比較した上で質問する
以上を意識して準備すると、いい感じに志望企業にアプローチできるはずです。
想定外の質問には冷静に対応
面接の流れはほぼ共通と話しましたが、もちろん、意表をつく予想外の質問もあります。
そんなときは、慌てて答えなくて大丈夫。
もし驚くような質問がきても、以下の答え方を覚えておきましょう。
- 正直に緊張していることを伝える
⇒一旦、頭の中を整理する - PREP法で話す
絶対に避けたいのは、慌てて答えて意味不明なことを口走ってしまうこと。
面接官が見るポイントは、
この人は、予想外の事態にも冷静に対応できるだろうか?
このような対応力です。
素直に緊張していることを伝える
予想外の質問が飛んできたら、まずは頭の中で整理する時間を確保します。
ようは、
実はすごく緊張していまして…考える時間をいただいてもよろしいでしょうか?
素直に緊張していることを笑顔で話します。すると、大抵は
もちろん、ゆっくり考えて大丈夫ですよ。
と、面接官が言ってくれます。
この手法、私は使いまくりました。一旦、頭の中を整理する時間を稼げるので、変なことを口走る心配もありません。
本当に分からなければ
わかりません、勉強不足で申し訳ありません…。
こうして率直に伝えることも大切です。
PREP法で話す
時間を稼いでいる間に、話したい内容を整理して、PREP法に置きかえましょう。
PREP法は、簡単に言えば「相手に超分かりやすく伝えるためのテンプレ」です。
- 結論
- 理由
- 具体例
- まとめ(結論)
論理的で説得力のある話し方ができる、面接では欠かせない手法だったりします。
例えば、面接官がこんな質問をしたとします。
あなたを野菜に例えるなら、なんだと思いますか?
突然こう言われるとビックリですよね。
でも慌てずに「少し考える時間をください」と言って、頭の中で整理します。
話す内容が決まったら、PREP法で面接官に話し始めます。
【結論】
野菜に例えるなら、私は「大根」だと考えます。
結論もだらだらと先延ばしせず、シンプルに「これです!」と答えましょう。
【理由】
大根は多くの料理で使われ、その清涼感や栄養価が特徴です。
同様に、私もチームにおいて、清澄なコミュニケーションと健全な協力関係を築くことを重要視しています。
次に理由。先ほどの結論の根拠となる部分を、面接官に伝えます。
【具体例】
前職では、異なる部署との連携が不足していたプロジェクトに参加しました。
その際、円滑なコミュニケーションと柔軟な協力を通じて、部署間の連携を強化し、プロジェクトの進行に寄与しました。
具体例では、課題に対する自分の行動や成果もアピールできたらすごくいいです。
【まとめ(結論)】
つまり、私は大根のように、清涼感と柔軟性を持ち、異なる状況においても適応力を発揮できると考えています。
最後は忘れずに、まとめで締めます。
例文を見たことで、より具体的なイメージが湧いたのではないでしょうか。
PREP法をマスターして、面接のプロに近づいていきましょう。
【まとめ】懲戒解雇は面接が最大の鬼門
以上、懲戒解雇された私が実践した面接の質問対策でした。面接が最大の鬼門になるので、何度もトライしましょう。
正直、懲戒解雇であっても、その後の対応がプロレベルならいくらでも挽回できます。
ウチの会社が求めてた人材だし、長いあいだ活躍してくれそうだな。
解雇の件も、本人は反省しているようだし…ちょっと社内で話し合ってみるか。
こんな状態まで持っていけるレベルになれば、再就職は時間の問題です。
懲戒解雇から再就職できた方法で解説した通り、とにかくインプットとアウトプットを繰り返すのみ!
最初は落ちまくると思いますが、諦めずにがんばりましょう。応援しています。
最後に…
1人で面接の準備を進めるのが不安…。
そんなときは、懲戒解雇から人生好転できた転職エージェントを使ってみてください。
志望動機を考えるお手伝いから、面接対策までいろいろサポート(※すべて無料)してくれます。
今の状況から抜け出したいなら、ぜひお役立てください。